日立製作所の子会社とホンダ系3社が統合して新しいメガサプライヤーが出来ると随分前にお伝えしましたが、具体的に4社統合会社の名称も決まったみたいです。
そんな記事が上がってましたのでご紹介して置きます。
4社統合会社の名称は「日立アステモ」に、めざすはメガサプライヤー
今年度中の経営統合を予定している日立オートモティブシステムズ、ケーヒン、ショーワおよび日信工業の4社は10月19日、統合会社の商号を「日立Astemo(アステモ)」と定めるとともに、事業ブランドの新設を決定した。
現在、自動車・二輪車業界では100年に一度と言われる大変革時代に直面しており、環境負荷低減や交通事故削減、快適性向上等が求められる中、電動化や自動運転、コネクテッドカー等の分野にて、競争が激化。サプライヤーには、製品の枠組みを超え、ソフトウェアを組み合わせた包括的なソリューションの提供が求められている。
統合会社は、ケーヒンのパワートレイン事業、ショーワのサスペンション事業及びステアリング事業、日信工業のブレーキシステム事業における優位な技術と、日立オートモティブシステムズが有するパワートレインシステム、シャシーシステム、先進運転支援システムの3つのコア事業の強みを融合。モビリティ業界にて技術でリードする世界的規模のメガサプライヤーをめざす。
統合会社の商号は「Astemo(アステモ)」。「Advanced Sustainable Technology for Mobility」の頭文字を繋げ、「先進的かつ持続可能な社会に貢献する技術を通じて、安全・快適で持続可能なモビリティライフを提供する」との企業意志を明確に表現した。
統合会社は「Advanced Technology(先進的な技術)」として、すべての会社の強みが融合し、時代の急激な変化に先駆けた、 CASE領域をはじめとするモビリティソリューションを提供する。また、「Sustainable Technology(持続可能な社会に貢献する技術)では、子どもたちや子孫、未来に緑豊かな地球と安全安心で心豊かな社会を残していく技術を発展。「Mobility(安全で快適なモビリティライフ)」では、すべての人々がきれいな空気の中で笑顔で過ごすことができ、先進のモビリティで移動する喜びを感じられる社会、交通事故撲滅とともに安全・安心なモビリティ社会の実現への貢献を目指す。
新設する事業ブランドは、Astemoの文字から力強さと柔らかさの両方を感じられるようなデザインとした。さらにAdvancedの「A」とSustainableの「S」を一つの線でつなぎアクセントとすることで、各社が1つに繋がり、先進的でサステナブルなモビリティを提供するAstemoが進む道を表している。
なお、統合会社は日立グループの一員として日立ブランドを使用していく。
出典:Response(https://response.jp)
昨年の11月に統合の記事が上がってから具体的な動きがなかった気がしますが、昨日の記事で新会社名発表を含めて統合へ本格的に動き出したようです。
統合を予定しているのは、日立製作所の子会社である日立オートモティブシステムズとホンダ系のケーヒン、ショーワ、日信工業の4社です。
日立オートモティブシステムズは名前の通り、どちらかと言うとシステム制御系に重きを置いた自動車機器メーカーですかね。
それに対してホンダ系の3社はケーヒンが燃料系システムが専門でショーワはご存じの通りサスペンション及びパワステに代表される油圧機器メーカーです。
そして日信工業と言えばブレーキメーカーですね。
その4社が経営統合するんですから立派なメガサプライヤーと言えると思います。
各々得意分野がありますが、統合システムとしてまとめあげると強力な武器になると考えます。
それに日立オートモティブシステムズは日産系のシェアがあり、ホンダ系3社のホンダシェアも合せると約1000万台とこちらもメガサプライヤーとして市場を確保出来ます。
特にホンダ系3社は2輪車のシェアもあり、こちらもそのまま確保出来ればマスとしては充分だと思われます。
制御系に明るい日立オートモティブシステムズとケーヒンでECU関係を主軸にエンジン及び車体制御システムを構築して、サスペンションとブレーキシステムまで統合制御出来れば相当面白いものが出来るんじゃなかな。
そう言う意味では非常に統合して楽しみな会社になると感じます。
今年度中に新会社が発足するとのことですから、具体的に動き出し始めると思います。
でもって、統合新会社の資本比率は日立製作所が66.6%、ホンダが33.4%となっているようです。
これなら日産、ホンダ以外の他社へも広く拡販出来そうですね。
先行きが暗いニュースが多い中でちょっと明るいニュースとしてご紹介してみました。
kazySUS